「先生が29年前に負けた借りを返そう」東福岡が静岡学園撃破 シュート1本ながら無失点守り切った原動力 – スポーツ報知

◆第103回全国高校サッカー選手権 ▽準々決勝 東福岡(福岡)0(5PK4)0静岡学園(静岡)(4日・U等々力)

東福岡は静岡学園との強豪対決で、0―0からのPK戦を5―4で制した。

3度優勝の名門・東福岡が80分間を守り切り、PK戦の末、2度優勝の静岡学園を下した。相手が誇るブラジルスタイルの攻撃サッカーに苦しめられ、シュート数は1対8と圧倒されたが、DF大坪、山禄(さんろく)のセンターバックコンビが立ちはだかった。

無失点に抑え、今大会2度目のPK戦に持ち込んだ。相手が2人失敗し、最後はMF宇都宮が右に蹴り込んだ。東福岡出身で、3年時の95年度大会・準決勝でPK戦で静岡学園に敗れた平岡道浩監督(47)は「自分が負けたことがフラッシュバックした。絶対負けたくなかった」。ハーフタイムにはGK後藤が「平岡先生が(29年前に)負けた借りを返そう」とゲキを飛ばしたという。

前回優勝した15年度以来、9大会ぶりの4強入り。「小さい頃から憧れていた舞台(国立)でプレーできるのは光栄だが、まだ何もつかんでいない」とDF柴田主将。11日の準決勝に向け、福岡に戻って調整する。(岩原 正幸)

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