「朝倉未来の復帰はくだらない」「エンターテイメントならいいが本物の格闘技はここにある」RIZINフェザー級新王者が朝倉未来と平本蓮の戦いを否定
31日、さいたまスーパーアリーナでRIZIN DECADE『Yogibo presents RIZIN.49』が開催。メインイベントでは『フェザー級タイトルマッチ』鈴木千裕vs.クレベル・コイケが行われた。
鈴木はRIZINアマチュアを経て2017年にPANCRASEでMMAデビュー。キックボクシングに転向するとKNOCK OUT BLACKスーパーライト級初代王者となり、2021年からRIZINに参戦すると5連勝。2023年6月にフェザー級王座をかけてクレベルと戦うが1Rアームバーでタップ負け。しかしこの試合はクレベルの体重超過によりノーコンテストとなった。 7月にはBellatorフェザー級王者のパトリシオ・ピットブルを、11月にはヴガール・ケラモフを倒しRIZINフェザー級王者へ。今年4月に金原正徳を倒し王座防衛したが、6月のKNOCK OUTで五味隆典と戦うと負傷し、マニー・パッキャオ戦を欠場。この試合が復帰戦となる。
クレベルも斎藤裕、フアン・アーチュレッタを倒し王座戦戦に復帰。因縁ある鈴木と計量を無事クリアして大晦日決戦に挑む。
試合は鈴木のパンチを受けたクレベルが自らのボディを叩いて「打ってこい」と挑発し、前に出てきた鈴木をタックルで倒しテイクダウンを奪うと容赦ない鉄槌。その後も三角絞め、ギロチンチョークと攻めていくが鈴木はタップアウトせず、時間いっぱいクレベルが鉄槌を落とし続け判定3−0で勝利した。
この結果に鈴木は「やれることもやってきたんで結果を受け入れるしか無いです。すごい勉強になりました。でもやっぱやめられないんですよね。格闘技。ここで諦めたら全部無駄になっちゃうんで。1年で取り返しましょう。最短で!さっきクレベルに『アンタのジム行くから教えてくれよ、勉強したい』って言いました。彼に勝つために彼に技を教えてもらいます。クレベルが引退しないでチャンピオンでい続けてくれたら、教えてもらったものを当てて俺がチャンピオンになる。彼が引退したりベルトを誰かに取られたら、クレベルの教えを活かして俺がチャンピオンになりますよ。また振り出しに戻れたんで、もっかい作り直して格闘技を楽しむ時間が増えた。ここから1番面白いところですよ。負けてどう最短で返り咲くかが。多分僕は格闘技の面白いところだと思うんで。人間、みんな落ちたら悩んで潰されて戻ってこれない人がすごい多いですけど、こういうときだからこそ俺は楽しんで最短で帰りますよ!」と前向きに攻め続ける宣言。
だが朝倉未来と平本蓮の話題になると「くだらないと思っている。フェイクのチャンピオンベルトだ。蓮のことは好きじゃないし、朝倉のことも好きじゃない。2人ともチャンピオンだとは認めていない。ここにあるベルトが本物だ。格闘技ではなくエンターテイメントならいいが、本物の格闘技はここにある」と厳しい意見を述べた。
新王者のクレベルにはヴガール・ケラモフなども挑戦を表明しており、2025年はクレベルにとって激戦が続く年となりそうだ。