阪神が新たに育成契約で外国人野手を獲得する方針であることが22日、分かった。今月にドミニカ共和国で今年2度目の入団テストを実施し、また金の卵を発見。来季は球団最多を更新する助っ人9人体制でスタートする見通しとなった。
今季は1月に同国で開催した入団テストでマルティネスとベタンセスを獲得。8月にはパナマで内野手のアルナエスを発掘し、3選手と育成契約を結んだ。来年3月には兵庫・尼崎市内に新2軍球場が開場予定。施設の拡充で育成契約選手の保有増も可能となり、球団は常勝軍団化に向けて新戦略のクローバル強化を推し進める。藤川監督も「育成の外国人選手というのは新しく取り組んでいるところ」と後押しする考えだ。
これまでは外国人8人が球団最多。22年シーズンはチェン、K・ケラー、アルカンタラ、ガンケル、ウィルカーソン、マルテ、ロドリゲス、ロハス・ジュニアと全て支配下登録選手で、来季の外国人の陣容とは大きく異なる。岡田前監督(現オーナー付顧問)から引き継ぐ、生え抜き選手を中心とした育成重視の考え方は、今後も変わらない。
残留するビーズリーとゲラに加え、リリーフとして最速158キロ右腕のネルソンを獲得。先発候補のデュプランティエ、内外野を守るヘルナンデスとは合意間近となっている。勝利と育成。藤川阪神の挑戦は続く。