大谷翔平でも24年間59盗塁継続しなければ辿り着けない「史上最強1番」リッキー・ヘンダーソン氏の1406盗塁 – スポーツ報知

米大リーグで歴代最多の通算1406盗塁、2295得点を誇り「史上最強の1番打者」と称されたリッキー・ヘンダーソン氏が20日に死去したと21日(日本時間22日)、アスレチックスなどが発表した。65歳だった。死因は明らかにされていないが、一部メディアでは肺炎で闘病していたとされる。異色の左投げ右打ちの外野手で、計12度の盗塁王に輝いたリードオフマンがこの世を去った。

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今季、大谷翔平が59盗塁をマークしたが、ヘンダーソンの通算1406盗塁を抜くには24年間、この数字を残さなくてはならない。改めて盗塁数のすごさに驚かされる。珍しい「左投げ右打ち」で一塁までの距離が左打ちに比べて不利だったが、178センチのやや小兵でクラウチングスタイルの構え。通算2558四球の最多記録保持者B・ボンズが敬遠688を含め、相手投手に恐れられて歩かされたのに対し、ヘンダーソンは61敬遠だけながら2190四球。この抜群の選球眼で出塁したことが盗塁数の多さにつながった。また、「少しでも早く塁に行きたい」とヘッドスライディングが代名詞でもあった。

歴代WAR(メジャー最低レベルの選手と比較してどれだけ多くの勝利に貢献したかを示す指標)の通算111・1は、本塁打バッターなどがズラリ並ぶ野手の中で歴代14位。通算703本塁打2218打点のA・プホルスでも101・5、通算安打数がほとんど変わらないイチローが60・0だったことを考えれば、いかにヘンダーソンが勝利に貢献する選手だったか分かる。

今年は5ツールの元祖ウィリー・メイズ、通算最多安打記録保持者ピート・ローズ。そして、史上最高の1番打者ヘンダーソンとメジャーを代表するレジェンドが相次いで死去。大谷が大活躍したシーズン、メジャーの一時代が終わった感があった。(蛭間 豊章)

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