大阪勢対決は3点差で東海大仰星が常翔学園下す 高校ラグビー準決勝

岡田真実 編集委員・中島隆

前半、モールで攻める東海大大阪仰星=有元愛美子撮影

第104回全国高校ラグビー大会は5日、東大阪市花園ラグビー場で準決勝があった。東海大大阪仰星(大阪第2)と常翔学園(大阪第3)の大阪対決を仰星が29―26で制し、決勝進出を決めた。仰星は7日の決勝で、前回優勝した桐蔭学園(神奈川)と対決、7回目の高校日本一を目指す。

東海大大阪仰星と常翔学園は、3年前の101回大会の準々決勝で対戦し、仰星が45―7で勝った。この大会で仰星は6度目の高校日本一になっている。

試合は前半6分、仰星がモールを押し込み、浜田素良選手が先制のトライ。常翔は同13分、藤間悠太選手のトライで同点。22分、仰星の浜田選手が再びトライ。10―5で折り返した。

後半20分、仰星がトライをして29―12と17点差のリード、勝負あったかに思えた。だが、そこから常翔が29分とロスタイムにトライとゴールを決めて3点差まで追い上げる白熱した展開になった。

東海大大阪仰星の青野寛大主将は「ボールを動かして走りきることができた。決勝では全てをかけて戦います」と語った。

常翔学園の井本章介主将は「みんなであと1試合やりたかった。悔しいの一言です」と唇をかみ、「自分たちのラグビーをしたらここまで来られるとわかった。後輩たちにも常翔らしいラグビーを追求してもらい、僕たちの分まで優勝してほしい」と話した。

花園ラグビー場には、両校を応援する人たちが駆けつけた。

2回戦では劣勢から起死回生のトライ、この日も2トライを決めた浜田選手の母、朋子さんは「大阪対決、両校の選手みんながんばって」。

常翔の応援に来た西條歩選手の母・美紀さんは「大阪はレベルが高いから、準決勝で大阪一を決める戦いになった」と語った。

花園には、大阪府から3チームが代表として出場している。出場校の多さなどからの2枠、そして開催地としての1枠がある。「大阪代表は2チームでいい」という声もあるため、常に結果が求められるのも事実だ。

今大会では8強に3チームとも入り、仰星と常翔は4強に進んだ。

常翔の白木繁之監督は「ベスト8に大阪代表3校が入り、十分力があると証明できた大会になった。これからも大阪が全国を引っ張っていけるようまだまだ強くなっていきたい」と話した。

仰星の湯浅大智監督は「やっぱり大阪いいよな、というのを示せた。代表は2校でいいという声を吹き飛ばしました」と語った。

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