JR西日本などによると、同日午前6時30分頃、岡山県備前市の山陽新幹線の高架近くで倉庫火災が発生。新大阪―広島駅間の上下線で一時運転を見合わせた。午前8時過ぎに運転を再開したが、東京―博多駅間で最大1時間20分の遅れが生じた。
長崎県壱岐市に帰省するという大阪市平野区の会社員(54)は、博多駅への到着が80分ほど遅れ、乗り換えのフェリーに間に合わなかったという。「釣りをしようと思っていたが、今日は諦める」と話した。
下りの九州新幹線にも影響が出た。家族で鹿児島に向かう新幹線を予約していた福岡市城南区の会社員(39)は、「小さな子どももいるので、長時間待つのは大変」と表情を曇らせた。
JR西日本によると、東京―博多駅間の電車は終日、ほぼ満席となっている。Uターンのピークは1月4日となる見通しだ。空の便も空席は少なく、年末年始の国内・国際線の予約数(23日現在)は、全日本空輸、日本航空グループとも前年を1~2割程度上回っているという。