岸和田市議会解散 失職した前市議ら「市長に再び不信任決議出す」

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田中章博 辻岡大助

議員名の名札がない出退の表示板。市議会解散の翌日の25日に外された=2024年12月25日、大阪府岸和田市役所、田中章博撮影

不信任決議を受けた市長によって解散された大阪府岸和田市議会。任期を2年以上残しての突然の解散に、前市議らは議員控室の片付けに追われている。

永野耕平市長について11月、政治活動で関わりのあった女性と性的関係を続けたことをめぐり、謝罪して解決金500万円を払う内容で大阪地裁で和解したことが明らかになった。

市議会は12月定例会最終日の今月20日、「全員協議会で説明責任を果たさなかった」「報道機関に『自分に非はない』などの主張を繰り返した」「市に混乱を招いた責任は重大で、市政運営を任せられない」などとする不信任決議案を賛成20人、反対4人で可決。永野市長は24日、議会を解散し、「説明責任を果たしてきており、不信任決議に大義はない」と主張した。

「34年やってきて議員控室を片付けるように言われたのは初めて」と9期目だった共産党の岸田厚氏は戸惑いを口にした。これまでの市議選は、いずれも任期中に行われたため、控室を空ける必要がなかったからだ。

前市議らは、議会事務局から解散後の手続きの説明があった24日から、早速、手持ちの資料の処分を始めた。解散により、政務活動費の精算や、収支報告書の提出も必要だという。

議会棟では25日、議員の出退状況を示す表示板から名札が外された。

来年2月2日に投開票される市議選には、前市議の多くが立候補するとみられる。

「市長の問題だからこそ、市長が信を問うべき」

解散前は最大会派で6人の議…

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