「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
榊原CEOがオープニング動画内で朝倉未来VS平本蓮のリマッチを発表した。来年5月4日、東京ドームの「THE MATCH2」で行う予定とした。動画内で、榊原CEOは朝倉について「引退している場合じゃない」とし、「東京ドームは押さえた」とすでに決定したことを伝えた。
朝倉は発表後に、自身のYouTubeチャンネルを更新。「格闘技復活します」と題し、「突然の発表で皆さんびっくりしたかもしれないですけど、再戦です」と報告。「去年の7月、引退を掲げて試合に臨んで負けて。自分の中では結構ここまでかなという感情が強かったんですけど、2カ月ぐらい経って、RIZINの方から再戦どうかと。自分の中でもモヤモヤした気持ちもあって、20年続けてきた格闘技の最後の試合があんな試合でいいのかなというのもあったり。今月、弟がUFCでタイトルマッチで世界最強で戦うのをそばでみてこのまま終わりでいいのかなとか」と葛藤を明かし、「また自分の成長を毎日感じて。まだまだ強くなれると感じたり。SNSを通して、復帰してくれとか、そういうDMが多くて、再戦への気持ちが日に日に強くなって、ちょうど一カ月前ぐらいに平本選手が試合を受けてくれまして、5月4日に決まりました」と説明した。
「僕自身、格闘技とか人生もそうなんだけど、最終的には自己満の世界だと思ってて、端からみたら、ある程度成功してこんな危険なことやる必要ないんじゃないかとい思う人もいるだろうし、また倒れて惨めな姿を見せられてもって思う人もいるかもしれないけど、自分の中で後悔ない人生にしたいっていう風に生きてきたんですけど、どうしてももう一度挑戦したいなっていう気持ちが強くて。正直、倒れたり、死んだりするのもあんまり怖くない。本当に自分の中でこのままで終わりたくない気持ちが強くて、色んな方が動いてくれて、対戦相手が引き受けてくれて成立しました」と気持ちを明かし、「説得力ないかもしれないけど、マジで負ける気持ちは全くない。正直絶対勝てると思ってる。何言ってんだって言われるかもしれないけど、結構自分の中で自信があって。もう1回やったら絶対勝てるっていう」と、見据えた上で、「本当に自分のために闘いたい。ここで本当に五カ月間格闘技に向き合って、負けたならしょうがないと思えるし、勝ったらやってよかったと思うだろし。どちらにしても後悔ないようにいきたい。理解のほどよろしくお願いします。もう一度、闘わせてください」と、訴えた。
朝倉は7月28日に行われた「超RIZIN.3」で平本蓮と対戦し、KO負け。「格闘技が好きなので練習は続けるし、色んな選手のサポートをしたり、格闘技界に貢献していけたらと思う 自分が戦うのは一旦終わりにします」と現役引退を発表した。
一方で、試合後にSNSで平本蓮のドーピング騒動が浮上。平本が会見で全面否定し、RIZINによる検査結果も陰性と発表された。ただ、後味の悪い結果に、ファンからは両者の再戦を求める声もわき上がっていた。