京都、大阪、兵庫で4人の男性に青酸化合物を飲ませ、3人を殺害した罪などで死刑が確定し、大阪拘置所に収容されていた筧千佐子死刑囚が26日収容されている大阪拘置所から病院に搬送され、死亡しました。
筧千佐子死刑囚(78)は、2007年から2013年にかけて京都、大阪、兵庫で夫や内縁関係などにあった4人の高齢の男性に青酸化合物を飲ませ、3人を殺害した罪などに問われ、3年前の2021年に死刑が確定しました。法務省によりますと、26日午前、職員の呼びかけに反応がなかったため、収容されている大阪拘置所から病院に搬送され、その後死亡したということです。筧死刑囚は兵庫県伊丹市の当時75歳の男性が死亡した事件についておととし、京都地方裁判所に裁判をやり直すよう求めましたが、裁判所はことし3月、認めない決定を出しました。
死刑囚側はこの決定を不服として即時抗告し、大阪高等裁判所で審理が行われていました。