韓国 旅客機事故 179人死亡 事故原因の調査急ぐ | NHK

韓国南西部の空港で29日、旅客機が胴体着陸したあと炎上した事故は、救助された2人を除いて乗客乗員あわせて179人が死亡しました。韓国メディアは、国内で起きた航空機事故で過去最悪の人命被害になったと伝えていて、韓国政府は事故原因の詳しい調査を急ぐことにしています。

韓国南西部のムアン(務安)空港で29日午前、タイのバンコクを出発してムアン空港に向かっていた韓国のLCC=格安航空会社「チェジュ(済州)航空」のボーイング737型機が胴体着陸し、空港の外壁に衝突して炎上した事故では、乗客乗員181人のうち救助された乗員2人を除いて、乗客175人全員と乗員4人のあわせて179人が死亡しました。韓国メディアは、国内で起きた航空機事故で過去最悪の人命被害になったと伝えています。韓国メディアによりますと旅客機は救助を求める遭難信号を出した直後に航空機の車輪が正常に作動しないまま胴体着陸したということです。

韓国政府によりますと事故調査委員会が29日、機体からフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収したということで、事故原因の詳しい調査を急ぐことにしています。

この事故について、アメリカの航空機メーカーのボーイングは声明を出しました。

この中でボーイングは遺族に対し哀悼の意を示した上で「われわれはチェジュ航空と連絡をとっていて彼らを支援する用意ができている」としています。

ユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の職務を代行するチェ・サンモク(崔相穆)副首相兼企画財政相は29日夜、各省庁の担当者らを集めた会議を開き、来月4日までを国家の哀悼期間と定め、各地に犠牲者を悼む場所を設置するとともに、遺族の支援に全力を尽くす考えを示しました。

事故のあとの29日午後、ムアン空港のターミナルには安否の確認や身元の確認をするために旅客機に乗っていた人たちの家族が大勢集まっていました。集まった人たちはテレビやスマートフォンでニュースを確認していましたが、発表される死者数が増えるにつれて、涙を流したりうずくまったりする様子が見られました。また当局の担当者らが集まった家族に対して最新の状況などについて説明していましたが、一部の家族からはさらに詳しい状況を求める声などがあがっていました。

ターミナルにはテントが設置され、家族たちが待機していました。

ページの先頭へ戻る

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *