公開日:2024/12/01 06:00 更新日:2024/12/01 06:00
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一日のうちで、仕事をしている時間が最も長いという人は少なくないだろう。そのため、仕事にやりがいがもてるかどうかは重要だ。果たして、どんなことにやりがいを感じているのだろうか。
チューリッヒ生命保険株式会社ではこの8月、20~50代の全国の男女1000人のビジネスパーソンに、ストレスについての調査を実施。そのなかで、普段仕事をする上で最もやりがいを感じる場面を聞いたところ、50代はほかの年代との差が目立った。
5位は「目標を達成したとき」。全体では「目標を達成したとき」は3位につけ、最も高かった20代では2位だった。管理職につく人も増える50代になると、個人の目標達成を実感することは減ってくるのだろうか。 4位の「人や社会の役に立ったと実感したとき」は、全体でも4位だが、最も低かった40代の2倍以上のポイントを獲得。40代は子育てなど自分のことで精いっぱいだが、50代になると余裕が出てくる、ということか。 3位は「自分の判断で仕事を完遂したとき」だが、全体では5位。年齢が上がるにつれ、決定権をもつことが増えることと関係していそうだ。
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2位は「給与・賞与をもらったとき」。これは、ほかのどの年代でも1位で、全体でも1位。50代だけが2位だ。
では「給与・賞与をもらったとき」を上回る1位はなにかというと「感謝されたとき」──。ほかの年代でも2位と高位置につけるが、1位になったのは50代だけ。確かに感謝されるとうれしく、やりがいを感じるものだが、日本は年功序列の賃金制度が根強く、50代はほかの年代よりすでに高い給与・賞与をもらっている。待遇面よりも、感謝されるという“心の充実”により喜びを強く感じるのかもしれない……。