秋田市の自動車整備工場に26日朝からクマが入り込んで居座っているとみられ、警察などが警戒しています。工場ではわなを設置しましたが、これまでのところ捕獲できていません。
警察によりますと、秋田市仁井田蕗見町にある自動車整備工場では、26日朝、通行人がクマを目撃したほか、防犯カメラにクマ1頭が工場内に入っていく様子が写っていました。警察や市はクマが工場内に居座っているとみて、工場の出入り口のシャッターを閉めるとともに、工場内に好物の米ぬかとハチミツを入れた箱わなを設置し、カメラで監視していますが、これまでのところ捕獲されておらず、クマの姿も確認できていないということです。
現場はJR羽後牛島駅から南東に1.5キロほど離れた住宅や店舗が立ち並ぶ地域で、警察などが警戒を続けています。
現場から、100メートルほど離れた住宅の敷地内では、クマとみられる動物の足跡が見つかりました。この住宅に住む30代の女性によりますと、26日午前10時前、自宅に車をとめようとした際、積もった雪の上に動物の足跡があることに気づいたということです。
女性は「怖いです。小さい子どもがいるので、外に出歩くことはできないと思いました」と話していました。
また、現場近くに住む30代の女性は「車通りが多い国道沿いなので、クマが来るとは思わなかった。怖いので早く捕まってほしい」と驚いた様子で話していました。
また、80代の男性は「52年住んでいてこんなところにクマが出るのは初めてだし、夢にも思わなかった。野菜が入っている自宅脇の小屋を慌てて閉めた」と話していました。